耐震補強って必要?
阪神淡路大震災の時に多く死者数を出した要因の中に、建物の倒壊による圧死が挙げられます。
耐震補強を行うことにより、建物の全壊による、圧死などの死者を出さないために、全壊の危険性を軽減させる事です。
耐震補強を行ったから、この建物は壊れることは無いという考え方は間違っており、
あくまでも、全壊を免れる補強です。
耐震補強の流れ
耐震補強工事を行う前に、まずは建築士による耐震診断を受けなくてはなりません。
耐震診断の結果、建物が耐震性に問題があると判断され、お客様の依頼があった場合は、耐震補強設計を行います。建物のどこを補強したら良いか、総合的に判断をし、補強設計を行います。
例えば
瓦の重い屋根を軽い素材のものに変更をする。
外壁面に構造用合板を張り付け、強固にする。
内部の壁を増やす。
筋交いを入れる。
金物による柱頭、柱脚の補強を行う。
など、種類は様々です。この、補強設計を元に耐震補強工事を行います。
身近な耐震補強
家具の固定はしていますか?寝室にあるタンス、キッチンにある食器棚、このような大きな物が地震の時に倒れてきたら…。建物が倒壊しなくても、家具が倒れてきて大ケガ、または死に至る事もあるかもしれません。
大きな家具はしっかり固定しましょう。突っ張り棒などではなく、L型アングルを使って壁にしっかり固定するとなお安心です。
これならご家庭でも出来る身近な耐震補強ではないでしょうか?
耐震診断・耐震補強の補助金制度
さいたま市の場合、耐震性に問題がある可能性があるとされている、昭和56年以前の建築基準法改正前の建物に関して、補助金を交付し耐震診断を行うシステムがあります。
耐震性に問題があると判断され、耐震補強を行うこととなっても、補強設計と補強工事合わせて最大で120万円の補助金を受けることができます。また、固定資産税の免税措置なども同時に受けられます。
詳しくはお住まいになっている自治体に相談されると良いと思います。